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終活と家系図|ご家族に遺すルーツの記録を整える手引き

「終活の一環として家系図を作りたい」「お子様やお孫様に何かを遺したいけれど、何から始めればよいか分からない」というご相談を、斉家にも多くいただくようになってまいりました。お元気なうちにご家族のために何かを整えておきたいというお気持ちは、私たちもしみじみと受けとめております。

終活と家系図は、実はとても相性のよい組み合わせでございます。ご自身のルーツを整理する作業は、これから何を遺していきたいかを考える出発点となり、エンディングノートや遺言書を書くうえでの土台にもなります。

本記事では、終活で家系図を作る意義、エンディングノートとの組み合わせ、年代別の進め方、ご家族と共有するときの工夫まで、斉家がこれまで承ってまいった経験をもとに、ご家族の記憶を大切に遺すための手引きをご案内いたします。

INDEX目次

終活で家系図を作る意義

終活という言葉が広く使われるようになりましたが、家系図を終活の一環として作るというお話はあまり耳にされないかもしれません。なぜ終活と家系図が相性のよい組み合わせなのかを、丁寧にご案内いたします。

終活で家系図を作る3つの意義
ご自身のルーツを整理する時間
効果:ご両親・祖父母・曾祖父母をさかのぼる作業を通じて、ご自身がどこから来たのかを形で確認できる時間に
ご家族への物語の贈り物
効果:お子様・お孫様・ひ孫様の代まで遺せる、お金では遺せないご自身ならではの贈り物
他の終活準備の土台
効果:エンディングノート・遺言書・お墓の準備などの基礎情報として機能する
ルーツを整理する時間そのものが、終活で過ごす時間の質を高めていくのではないでしょうか。

ご自身のルーツを整理する時間として

終活の出発点は、ご自身の歩みを振り返ることから始まることが多いものです。そのなかで、ご両親、祖父母、曾祖父母とご家系をさかのぼっていく作業は、ご自身がどこから来たのかを言葉と形で確認していく時間となります。

「ご先祖様の名前すら知らないままで、子どもや孫に何を語ればよいのか」という静かな問いを、斉家でも多くお伺いしてまいりました。ルーツを整理する時間そのものが、終活で過ごす時間の質を高めていくのではないでしょうか。

ご家族に遺す「物語」としての価値

家系図は、ご家族に遺す物語として機能いたします。お子様、お孫様、ひ孫様の代まで、ご家系の歩みを物語として手渡せる形を持っておくこと。これは、お金や財産では遺せない、ご自身ならではの贈り物でございます。

「子どもや孫が大きくなったら見せたい」「自分が元気なうちに、自分の言葉で語っておきたい」というお気持ちで、家系図のご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。形ある贈り物として、ご家族の手元に長く残るものだと感じてまいりました。

他の終活準備との関係性

家系図は、エンディングノートや遺言書、お墓の準備など、他の終活準備とも深く関わってまいります。たとえばエンディングノートに、ご家系の歩みを綴っていただくときの素材となります。遺言書を書く際にも、相続人となるご親族の関係性が家系図によって明確になります。

家系図を中心に据えながら、他の終活準備を整えていく流れは、ご自身にとっても、ご家族にとっても、安心できる準備の形なのではないでしょうか。

家系図と一緒に整えたい終活アイテム

家系図を中心に据えながら、エンディングノート・遺言書・写真整理など、ご家族に遺す記録を一緒に整えていく道筋をご案内いたします。

終活アイテム 4種類の役割比較
家系図エンディングノート遺言書写真整理
目的家族の歩み想い・希望財産分け記憶の保存
法的位置づけなしなしありなし
作成期間2〜4ヶ月随時数週間随時
ご家族への効果物語の継承気持ちの理解紛争の予防記憶の共有
家系図を中心に据えながら、エンディングノート・遺言書・写真整理を組み合わせると、ご家族にとって安心できる準備の形となります。

エンディングノートとの組み合わせ

エンディングノートは、ご自身のお気持ちや希望をご家族にお伝えする自由な書物でございます。家系図とエンディングノートを組み合わせると、「ご家族の物語」と「ご自身の想い」が両輪となって、ご家族の手元に届くようになります。

エンディングノートにご家族の歩みのページを設けて、家系図と並べて保管していただくと、ご家族にとっても受け取りやすい形になるのではないでしょうか。斉家では、エンディングノートに挟みやすい形での家系図のお仕上げもご相談いただけます。

ご家族の写真と思い出の整理

家系図づくりの過程では、古い写真の整理も自然と進んでまいります。祖父母の若い頃のお写真、ご両親のご結婚式、ご自身がお子様だった頃の家族写真。これらを家系図と一緒に整理することで、ご家族の歩みが立体的に見えてくる時間となります。

「写真を見ながら家族と話す時間が増えた」というお声を、お客様からもいただいてまいりました。終活の時間が、ご家族との対話の時間に変わっていく、そんな副次的な効果も生まれることがございます。

遺言書との位置づけの違い

家系図と遺言書は、目的も法的位置づけも異なります。遺言書はご自身の財産の分け方や、ご家族へのお気持ちを法的な効力をもって残す書類で、ご自身の最終意思を伝えるものでございます。一方、家系図はご家族の歩みを物語として遺すもので、法的な効力はございません。

両者は対立するものではなく、お互いを補い合うものだと、斉家は受けとめております。なお、遺言書の作成に関しましては、公証人や弁護士の先生のご専門領域となります。斉家ではご相談に応じて、必要に応じて他士業の先生方をご紹介いたします。

終活の一環としての家系図づくり|いつから始めるか

終活としての家系図づくりは、何歳から始めるのがよいのでしょうか。ご自身のお元気なうちに始めることの意味と、年代別の進め方の目安をご案内いたします。

年代別 終活家系図づくりの進め方
年代特徴お勧めの進め方期間目安
50代ご親族がお元気情報収集の好機・伝承の聞き取り重視2〜3ヶ月
60代お時間にゆとり集中して取り組める・節目のお祝いと連動2〜4ヶ月
70代ご親族が少なくなる早めに着手・専門家へのご依頼が現実的3〜4ヶ月
ご家族と一緒世代を超えた共有お孫様の自由研究などとも組み合わせ可能柔軟
明確な年齢の決まりはございません。ご自身のお元気なうちに動かれることをお勧めしてまいりました。

50代から始める場合

50代でのご相談は、近年とくに増えてまいりました。ご両親が高齢に差し掛かり、ご親族の方々もまだお元気なうちに、ご家系の情報を整理しておきたいという動機が多くございます。

50代から始める利点は、お話を伺えるご親族の方々が多いことです。ご両親、おじ・おば、いとこなど、お一人お一人にお話を伺いながら、ご家系の物語を立体的に編んでいけます。ご自身の人生の折り返し地点で、過去と未来を見つめる時間として、有意義に過ごしていただけるのではないでしょうか。

60代・70代から始める場合

60代・70代でのご相談は、ご自身がお仕事を退かれたタイミングや、ご親族の節目(ご両親のお別れ、ご親族のご結婚など)をきっかけにいただくことが多くございます。

この年代では、ご自身のお時間にゆとりができていることが多く、家系図づくりに集中いただけます。一方で、お話を伺えるご親族の方々が少なくなっていることもあり、お早めに動かれることをお勧めしてまいりました。「もっと早く始めればよかった」というお声も、たびたびいただいてまいります。

ご家族と一緒に始めるという選択

ご自身お一人ではなく、お子様やお孫様と一緒に家系図づくりを進める方もいらっしゃいます。世代を超えてご家系の物語を共有する時間は、ご家族の絆を立て直す貴重な機会となるのではないでしょうか。

お孫様の自由研究のテーマとして家系図づくりに取り組まれたご家庭、お子様夫婦と一緒に菩提寺を訪ねられたご家庭。お一人で抱え込まず、ご家族で分かち合う進め方も、終活の豊かな形だと感じております。

ご家族と家系図を共有するときの工夫

せっかく作った家系図も、ご家族と共有しなければ意味が半減してしまいます。お子様やお孫様とどう共有するか、斉家がお勧めしている方法をご紹介いたします。

家系図を家族と共有する5ステップ
STEP 1
集まりを企画
法事・お盆・お正月・お祝い等の機会に
STEP 2
家系図を開く
場の中心に広げて視線を集める
STEP 3
ご自身の言葉で語る
「祖父はね」と物語として伝える
STEP 4
質問に答える
お子様・お孫様の問いに丁寧に
STEP 5
保管方法を共有
桐箱や和紙で長期保存できる形へ
核心:家系図そのものよりも、その場で交わされる言葉のなかにご家族の歩みが宿ってまいります。お元気なうちに語る時間を持っていただきたいと存じます。

家族の集まりで開く時間を作る

家系図ができあがったら、ご家族が集まる機会に開いてみていただきたいと思います。ご法事、お盆、お正月、お誕生日のお祝いなど、ご家族が顔を揃える時間に、家系図を広げる場面を意図的に作ってみてはいかがでしょうか。

「祖父はね、こういう人だったんだよ」「曾祖母は実はこんな苦労を乗り越えたらしい」と、ご自身の言葉でお子様・お孫様に語る時間は、何にも代えがたいものです。家系図そのものよりも、その場で交わされる言葉のなかに、ご家族の歩みが宿ってまいります。

お子様にいつ手渡すか

家系図をいつお子様に正式に手渡すかは、ご家庭のご判断によりますが、ご自身がお元気なうちに「これがうちのご家系だよ」と渡される方が多くなっております。完成のタイミングでお渡しになる方、ご自身のお誕生日や還暦などの節目でお渡しになる方、さまざまでございます。

大切なのは、ただ物として渡すのではなく、ご自身の言葉でその意味を添えていただくことです。お子様が家系図に込められたお気持ちを感じ取れるのは、お話を聞ける時間があってこそでございます。

お孫様の代まで遺す保管方法

家系図は、長期保存にふさわしい形でお作りしておく必要がございます。和紙や桐箱、巻物形式など、湿気や経年劣化に強い素材でお仕上げになると、お孫様、ひ孫様の代までしっかりとお遺しいただけます。

斉家では、納品形態を選んでお作りすることもできます。額装、巻物、製本、データ。お一人お一人のご希望に応じて、ご家族のお手元に長く残る形を一緒に考えてまいります。

終活で家系図を作る際によくいただくご質問

実際に終活で家系図づくりをご相談いただく際のご質問にお答えいたします。判断の参考にしていただけますと幸いです。

終活で家系図を作る前に整理したい10項目
ご相談前に整理いただくと、お話がスムーズに進みます
  • 1健康状態動ける範囲・通院状況・ご家族のサポート
  • 2ご家族の状況同居家族・お子様・お孫様の構成
  • 3ご親族との連絡お話を伺える方の有無・関係性
  • 4予算感ご検討されている費用の目安
  • 5希望の期間記念日・節目に合わせたい場合
  • 6納品形態巻物/額装/製本/データなどのご希望
  • 7共有相手お子様/お孫様/配偶者など
  • 8保管場所桐箱・専用棚など長期保存の場所
  • 9関連書類エンディングノート・遺言書との保管
  • 10継続のご支援納品後の加筆・関連戸籍取得のご相談
分からない項目があってもご安心くださいませ。ご相談のなかで一つずつ整理してまいります。

体力的に厳しいときの進め方

「家系図を作りたいけれど、体力的に動き回るのは難しい」というご相談もいただきます。そのような場合も、斉家のような行政書士事務所にご依頼いただくことで、ご自宅でできる範囲のことだけご対応いただく形でお進めできます。

お電話やオンラインでのご相談、ご家族から伺える情報のご共有、委任状へのご署名など、ご自宅でお過ごしいただきながら進めていける部分が大きいことを、お話のなかでよくお伝えしてまいりました。

ご家族に内緒で進めてもよいか

「ご家族へのサプライズとして、内緒で進めたい」というご希望もいただきます。もちろん可能でございます。ご家族からの情報を補えない部分は、戸籍を中心とした調査で補ってまいります。

ただ、お聞きしておきたい伝承や写真がある場合は、難しさが出てまいります。「秘密で進めたいが、必要な情報はご家族にも聞いてみたい」というご事情があれば、状況に応じてご相談に応じてまいります。

ご自身の代で完結させたい場合

「ご自身の代で家系図を完成させて、お子様の代に無理な負担を残したくない」というお気持ちでご相談いただく方もいらっしゃいます。お元気なうちに完成形をご家族にお渡しできることは、ご自身にとっての安心にも、ご家族の安心にもつながってまいります。

斉家では、納品物をお渡しした後も、ご家族の状況変化に応じた加筆や、関連戸籍の取得相談を末永くお受けしております。お一人で抱え込まず、長くお付き合いさせていただけるご相談相手として、お力添えできれば幸いです。

斉家にお任せいただける終活としての家系図づくり

「ご自身で動けるうちに、何かをご家族のために遺しておきたい」というお気持ちに、斉家がどのようにお応えしているかをご案内いたします。お一人お一人の状況に寄り添ってまいります。

今だから言える話ですが、代表自身、母を亡くした経験のなかで、ご家族の記録を遺すことの意味を深く感じてまいりました。終活としての家系図づくりは、ご自身がご家族のためにできる、何にも代えがたい贈り物だと、私たち斉家は受けとめております。

お電話一本からのご相談

「まずは話だけ聞いてみたい」というご相談を、お電話一本からお受けしてございます。ご家系の状況、ご希望の納品形態、ご予算感、進め方のご不安など、お一人お一人のお話に耳を傾けながら、最初の一歩をご一緒に考えてまいります。

お電話やオンラインでのご相談だけでも、終活としての家系図づくりがどのような流れになるかをイメージしていただけるかと思います。ご無理のない範囲で、まずはお声をお聞かせくださいませ。

ご家族と一緒に進めるサポート

「ご家族と一緒に進めたい」というお気持ちにも、斉家はお応えしてまいります。ご家族からの聞き取りに加わらせていただいたり、お孫様の自由研究のお手伝いとして家系図づくりのプロセスをご紹介したりと、ご家族の状況に応じた形でのご支援が可能です。

なお、行政書士には行政書士法第12条にもとづく守秘義務がございます。お預かりした個人情報や戸籍の内容は、業務遂行に必要な範囲を超えて取り扱うことはございません。ご家族で進めていただく場合も、安心してご相談いただけます。

納品後の保管・継承のご相談

家系図は、納品して終わりではなく、その後もご家族のお手元で末永くお過ごしいただくものです。斉家では、納品後の保管方法、加筆のご相談、関連戸籍の取得など、長くお付き合いさせていただける形でのご支援を心がけてございます。

お一人お一人のご家系図に「萬燈行」のように、ひとつの灯がご家族の暮らしを照らし続けるようにという願いを込めて、納品後もお声がけいただける関係を大切にしてまいります。家系図は、お一人お一人の「家系の腰骨を立てる」ものだと、私たち斉家は受けとめております。

末永くご家族の記憶を大切に残していただけるよう、斉家は納品後も寄り添ってまいります。ご関心がございましたら、お気軽にお問い合わせフォームまたはお電話にてご相談ください。どんな小さな疑問にもお答えしながら進めてまいります。

よくある質問

終活として家系図を作るのに適した年齢はありますか

明確な年齢の決まりはございません。ご自身のお元気なうちに動かれることをお勧めしてまいりました。情報収集にはご親族とのやりとりが必要となるため、できれば60代前半までに着手していただくとスムーズに進められることが多いように感じております。

終活で家系図を作るとどんな効果がありますか

ご自身のルーツを整理することで、これから何を遺していきたいかが見えてまいります。お子様・お孫様への贈り物となるだけでなく、ご家族の絆を立て直すきっかけにもなります。エンディングノートや遺言書を考える土台としても役立ちます。

終活向けの家系図と通常の家系図に違いはありますか

ご家系の物語をお遺しする本質的な価値は同じでございますが、終活でお作りになる場合は「ご家族に何を伝えたいか」という観点を反映できる仕上げも可能です。エンディングノートに挟みやすい形式や、家族で開きやすい巻物など、納品形態のご希望もお伺いいたします。

ご家族にいつ手渡すのがよいですか

ご自身がお元気なうちに、ご家族と一緒に開く時間を持っていただくのが理想的です。「これがうちのご家系だよ」とご自身の口で語っていただける機会は、お子様・お孫様にとって何にも代えがたい時間となるのではないでしょうか。

費用や時間の目安はどれくらいですか

斉家では、お申し込みから納品まで2〜4ヶ月ほどお時間をいただいております。費用はご家系の規模や調査範囲、納品形態によって変動いたしますので、ご相談時にお見積もりを差し上げます。お一人お一人のご希望に合わせてご提案いたします。

ご家族に手伝ってもらえるならどんな役割が向いていますか

ご家族のお話を聞き取る役、写真の整理を担う役、菩提寺やご親族との連絡をする役など、ご家族で分担すると進めやすくなります。一人で抱え込まず、ご家族の絆を強めるプロジェクトとして取り組まれるのも一つのご選択ではないでしょうか。

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代表 行政書士 岡田俊介
代表 行政書士 岡田 俊介
東京都行政書士会 文京支部(登録番号 16080162)

東京・文京区生まれの行政書士。母を亡くした経験から家系図づくりを志し、2016年に家系図作成専門の事務所として独立。「先祖を知ることは、家系の腰骨を立てること」を信念に、戸籍調査から現地・文献調査まで一貫してお手伝いします。

  • 行政書士法に基づく守秘義務を遵守
  • 委任状による戸籍の代理請求に対応
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